歯周病治療
現代病である歯周病とは
日本人が歯を失う最大の原因が歯周病(歯槽のうろう)です。そのため、歯を失った後の義歯を作らなくてはいけない原因の多くはこれにあたります。
歯周病は「歯周」つまり歯の周りの組織の病気です。歯の周りには、「歯肉」、「歯槽骨」などがありますが、まず歯肉が炎症を起こして腫れ(歯肉炎)、歯と歯肉の間に歯周ポケットと呼ばれる隙間ができます。それが深くなっていくと歯の土台となっている歯槽骨が破壊されて(歯槽のうろう)、最終的には歯が抜け落ちてしまうのです。
なんと、われわれ日本人において、歯周病の初期症状である歯肉炎は、15~24歳ですでに50%の方が罹患し、歯周病(歯槽のうろう)は35~45歳で80%、45~55歳で88%もの人が罹患しています(厚生労働省・平成11年歯科疾患実態調査)。
正常な歯茎と歯周病の歯茎

歯周病、虫歯と唾液の関係
唾液(つば)というと、「天に唾する」、「眉唾物」などあまりいいイメージがないかもしれません。現に、唾液なんて何の役に立つのだろうと思っている方も多いと思います。しかし、唾液は日常生活において無くてはならないものです。唾液の働きとして、抗菌作用、消化作用、粘膜保護作用、消化作用など様々な作用があります。そのため、唾液が少なくなるとこの抗菌作用なども低下するために歯周病や虫歯が生じやすくなります。また、粘膜保護作用も低下するため、粘膜も傷つきやすくなってしまいます。
そのため、本院では唾液検査する事によって患者さまのお口のリスク判定を行い、患者さまのお口の状態に応じた治療方法をおこなっております。
唾液検査の試薬


歯周病と全身の関係
歯周病は成人の80%が罹患していますが、多くの人々が患っているのなら大した事無いなどと考えてはいけません。「Floss or Die」(歯を磨くか、死ぬか)このスローガンは1996年ノースカロライナ大学Beckらにより歯周病とアテローム性動脈硬化症との関係が示唆され、それを受けてプラークコントロールをしないと心臓病で死ぬことを戒めてGarciaにより作られました。また歯周病菌により感染性心内膜炎、早産および低体重児出産、糖尿病、誤嚥性肺炎との関係が研究され、注目をあびています。
歯周病と心臓病との関連
1996年Beckらは歯周病とアテローム性動脈硬化症の関係について1147人を18年間追跡調査し、歯周病の状態と冠状動脈疾患の関連性について評価しました。その結果、歯周病患者は健康な人に比べて冠状動脈疾患 3.6倍、冠状動脈疾患で死亡する確率 1.9倍、心臓発作は2.8倍でした。
本院では、大学病院にて、上記のような状態の方や全身疾患のある方の歯科治療を治療、研究、教育している歯科医師により「歯」のみにとらわれない歯科治療を行っております。
歯周病の最新治療
歯周ポケット内にレーザーを照射する事により、ポケット内を殺菌することができます。これにより、いままで器具が届きにくかったポケット内でも簡単に治療することが出来るようになりました。また、出力にもよりますがレーザー治療は痛みを感じることなく行えますので、レーザーを併用した歯周病治療をお勧めします。

